神戸市の三宮で隠れ家的日本酒バー「ななころびやおき」を経営している松尾です。
今日のおすすめしたい日本酒は『都美人　ミラクルローズ　山廃純米おりがらみ　無濾過生原酒』です。

酒造会社：都美人酒造株式会社
精米歩合：70％（五百万石100％）
アルコール度数：8度
備考：日本酒度-68　酸度5.2　アミノ酸度4.1
甘さ★★★★★

今まで不可能の象徴とされていた青いバラがサントリーによって開発されたのは
約20年程前のこととなります。
普段の開発努力の象徴の名を冠するこの「都美人　ミラクルローズ」は、
「未だかつてない革新的なお酒に」という願いが込められた
都美人酒造さんにとっての青いバラのようなお酒です。

現在低アルコール原酒が流行していますが、これは中々技術力が必要になる造りのお酒です。
それに加えて山廃仕込みでとなるとかなり希少だし、更に難易度も高くなります。

そんな高いハードルを越えたお酒ですが、単に高い技術力で造られたというだけではなく
クオリティもずば抜けた日本酒に仕上がっています。

備考にも記載していますが、「日本酒度-68　酸度5.2　アミノ酸度4.1」という
力強い甘旨酸を想起させるスペックで、実際にしっかりとしたボリュームがあるのですが
そこにべったりとした重さやくどさは全く感じさせません。
透き通るようなクリアな飲み口ながら、濃厚な旨みを味わうことが出来る店主一押し酒です

神戸市の三宮で隠れ家的日本酒バー「ななころびやおき」を経営している松尾です。
今日のおすすめしたい日本酒は『小松人　純米無濾過生原酒』です。

酒造会社：合同会社西出酒造
精米歩合：65％
アルコール度数：14度
甘さ★★★★☆

個人的に評価が高くなってしまう類のお酒というものが僕の中にあって、
少年時代に家の帰り道に生えてたグミの実や山桃の実を彷彿とさせる味がそれです。

香りは柑橘系の爽やかな香りがあります。
自生果実の中でも運良く上振れの甘い果実を食べた時のような素朴な甘さに程良い酸味があり
後半に出てくる渋みがただ甘いだけではない複雑味を演出します。
甘旨の余韻が口に残るのも個人的には〇で、どちらかというと食中酒というより食後酒向きです。
独特な風味の芳醇フレッシュ＆ジューシーなお酒です。

神戸市の三宮で隠れ家的日本酒バー「ななころびやおき」を経営している松尾です。
今日のおすすめしたい日本酒は『赤武　翡翠　純米吟醸』です。

酒造会社：赤武酒造株式会社
精米歩合：50%
アルコール度数：13度
甘さ★★★☆☆

爽やかな花の香りに、透き通ったクリアな旨みが魅力的な夏酒です。

透明感がありながら、味わいは水の如くという感じではありません。
朝摘みのフレッシュな柑橘系果実をそのままかじったかのような旨さがあります。
綺麗な甘さと、鮮烈な酸があり、後口に残る仄かな苦さがあり宝石のような煌めきがあるお酒です。

度数は13度と少し低めなため、飲みやすさにつられてついつい飲みすぎてしまっても安心の軽さがあります。
飲んだことがない方で、フルーティーなお酒が好きな方は是非飲んで頂きたいお酒です。

神戸市の三宮で隠れ家的日本酒バー「ななころびやおき」を経営している松尾です。
今日のおすすめしたい日本酒は『うごのつき　涼風　純米吟醸』です。

酒造会社：相原酒造株式会社
精米歩合：55%
アルコール度数：15%
備考：日本酒度+3　酸度1.5
甘さ★★☆☆☆

麹米には山田錦、掛米には八反錦を用いて低温発酵させて醸した夏酒です。
9号系酵母ならではの白ブドウ系の上品な果実香があり、暑い日にも最適な爽やかな飲み口です。

雨後の月自体、店主の好きな銘柄なのですが今回の夏酒は特におすすめです。
水の如く飲める滑らかさがありながら、フルーティーな旨みも感じられる欲張りなお酒です。

夏の暑さで火照った状態で、キンキンに冷やしたこのお酒を飲むと美味しさも倍増します。
米の旨みがありながら、スッキリゴクゴク飲めて後口爽やかな高品質夏酒です。

神戸市の三宮で隠れ家的日本酒バー「ななころびやおき」を経営している松尾です。
今日のおすすめしたい日本酒は『一ノ蔵　特別純米酒　超辛口』です。

酒造会社：株式会社一ノ蔵
精米歩合：60%
アルコール度数：16%
甘さ★☆☆☆☆

昨今の流行りはフルーティー＆ジューシーな飲みやすい生酒ですが
淡麗水口のお酒も飲みやすさといった観点では負けてはおりません。

清々しい香り、引っ掛かることなく飲める清冽な味わい。
シャープで軽快な超辛口で、万人がフラットに飲めるであろう飲み口の日本酒です。

日本酒入門ということで甘酸っぱくてジューシーなお酒を勧められたけど
自分には合わなかったという方に、試しに是非飲んで頂きたい日本酒です。